阪急阪神百貨店 第2回「カスタマーサクセスアワード」表彰式 顧客基点の働き方へ変革進む

2025/03/27 12:00 更新


山口社長(中央)とグランプリ、準グランプリの受賞者

 阪急阪神百貨店は3月24日、「カスタマーサクセスアワード」の第2回表彰式を阪急うめだ本店13階ダイヤモンドホールで開催した。百貨店勤務社員の6割以上の約2500人が応募した。応募者数は第1回の約1.5倍に増えた。全役員による最終選考で12人を選び、社員の投票で最終順位を決定した。バリューアクション大賞の営業部門とスタッフ部門、「再現性」のある取り組みとするビジネスインパクト大賞の営業部門とスタッフ部門の4部門でグランプリ、準グランプリを決定した。

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 バリューアクション大賞営業部門は「趣味でつながるコミュニティーの提案」に取り組んだお得意様外商部の伊藤竜彦さん、同スタッフ部門は「生成AI(人工知能)を活用した事務センター問い合わせ業務の自動化」を進めた業務改革運営推進室の小竹和代さんが選ばれた。ビジネスインパクト大賞営業部門は「メガネのリペア・メンテナンスのパフォーマンス化」を具現化した阪急メンズ大阪の岩橋和大さん、同スタッフ部門は「ファッション好き富裕層のクローゼット整理サポートサービス」で成果を上げたファッションワールドコンテンツ開発部の山田祥生さんが受賞した。

 同アワードは、経営ビジョンを具現化する「顧客基点のワークスタイル変革推進」の一環として23年度から開始した。「お客様の喜びは、私たちの喜び」とする企業文化の醸成が狙い。自薦による個人応募で、顧客を定めて課題と取り組みテーマを設定し、実践のプロセスや方法と結果などを評価するものだ。

 山口俊比古社長は「感じる力、考える力、行動する力。この三つがあって、お客様や仲間に喜ばれる力になる。受賞したみなさんは、お客様、仲間の課題や興味に気づき、何とかしようと共感し、今までよりも深く考え、新しいことにチャレンジしたことが心に響いて、大きな喜びが生まれたと思う。一人ひとりの多様な個性を生かして、お客様、仲間の喜びの花を目いっぱい咲かせてほしい」とあいさつした。



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