阪急百貨店のEC、全カテゴリー伸び レディスは3、4月2倍に

2020/04/28 06:30 更新


 緊急事態宣言を受け、全国の百貨店が食料品以外の休業を余儀なくされるなか、阪急百貨店はECでファッション、コスメの販売を継続している。「外出自粛でも商品を必要としているお客様を考慮し、可能な限り要望に応えたい」との思いから、商品の手配や運営面も可能な範囲で営業している。EC売上高は前年同期比で2月が34%増、3月59%増、4月3倍(18日まで)と伸長した。全分野が前年実績を上回り、特にビューティー(コスメ)が4月で4倍と大きく伸び、レディスファッションも3月、4月で2倍と好調に推移している。

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 ファッション、コスメは店舗休業に伴い出荷できない商品があるため、店舗外倉庫で出荷できる商品のみに受注を限定している。客数(受注件数)は、2月34%増、3月62%増、4月約3倍。全都道府県で前年客数を超えているが、店舗客にEC利用を促進する販促(送料無料、ポイントアップ、ノベルティープレゼントなど)を実施した効果もあり、阪急うめだ本店商圏内顧客の人数構成比が前年より高まった(大阪4%増、兵庫2%増)。ページ制作、商品登録、販促活動などのEC運営は、テレワークできる環境を急きょ整え、テレワーク可能な担当者に代えた。出勤が必須のコールセンターなどは、通勤時間の考慮やオフィス面での環境に配慮して運営している。

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