椙岡氏「今後グループの成長支える」

2015/03/05 06:15 更新


 エイチ・ツー・オーリテイリング(H2O)は3日、強力なリーダーシップで同社を引っ張ってきた椙岡俊一代表取締役会長兼CEO(最高責任者)が辞任し、4月1日付で取締役相談役になると発表した。

 同日、会見した椙岡会長は、阪急うめだ本店が順調に売り上げを伸ばしていることと「個人プレーから組織プレーで実行する仕組みが出来上がってきた」ことを辞任の理由に挙げた。今後は、取締役相談役として純粋持ち株会社体制を確立するためのグループ事業の成長を支援する。会長兼CEOの後任は置かない。

 12年11月に全館開業した阪急本店の売上高(阪急メンズ大阪含む)は、14年12月が前年同月比7.8%増、15年1月6.7%増、2月7.7%増(速報値)と3年目に入っても増収を続けている。劇場型百貨店という「コンセプトが当たっていたと確信できた」という。

 その百貨店事業については、「モノリテーラー」から「情報リテーラー」へと店の位置づけを転換し、最終的には「生活情報サービス業」という業態価値の確立を追求する。

 グループ体制については、事業会社機能も担っている現状のH2Oを、将来的には純粋持ち株会社エイチ・ツー・オーホールディングス(仮称)のもとに事業会社が連なる体制にする。こうした将来の道筋が見えてきたことと、それを実現するための組織・体制が確立したとの判断から辞任を決めた。



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