東レ合繊クラスターが今年、結成20周年を迎えた。東レと、糸加工、織り、編み、染色加工、縫製企業など、メーカー会員企業と販売をサポートする賛助会員の商社が参加する産業クラスターは、67社でスタートした。以後出入りはあるが、現在は正会員69社、賛助会員15社の計84社(24年6月現在)が加盟する。
50年代から産地連携
東レとテキスタイルメーカーとの連携組織の歴史は古い。1959年、東レは自社の原糸を使ったテキスタイルの生産を委託していた先を、それまでの「生産系列」という呼び方から「東レプロダクションチーム」(PT)と改め、連携強化に踏み出した。これを機に、各地に組織していたナイロン織物会を再編成し、初の全国組織として「東レ合繊織物会」を結成。以後、織布、紡績、染色、加工糸、ニットなどの部門ごとにPTを編成し、64年には参加企業の総計が337社に及んだ。