全面ガラス張りの開放感――ゴールドウインが富山県小矢部市のゴールドウインテクニカルセンター1階に開設した研究開発施設「ゴールドウインテック・ラボ」(広さ約3300平方メートル)は、まるでショップのような空間だ。床材や什器は実際にショップで使っているものを採用している。
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狙いは、店頭を起点とした実需型ビジネスのさらなる推進。同社はメーカー発祥だが、直営店数は9月末時点で142ある。製販一体の取り組みがますます重要になり、「相互にコミュニケーションを取りやすい空間にすることが、ゴールドウインらしい方法論」(渡辺貴生取締役)としてデザインした。
例えば、ラボ内には仮想店舗も設置し、VMD含め販売スタッフが実践的に研修する。ラボで働く技術者は、そうした光景を日常的に見て、商品開発に励むことができる。
このほか、モーションキャプチャーによる動作測定ができる運動研究室や、これまで本部棟にあった三次元計測装置、サンプル試作室なども備える。ラボ開設の投資額は当初予定の3億円を上回り、5億円となった。
