メンズニットのジムは19年春夏から、社名を冠するオリジナルブランド「ジム」を再強化する。異業種などとの協業によって付加価値の向上を目指す。
来春夏物ではDR.C医薬と協業し、同社監修により、「ハイドロ銀チタン」を加工した抗菌・消臭機能に優れたオリジナル生地を開発した。ハイドロ銀チタンは花粉やハウスダスト、カビ、汗、においなどの中のタンパク質を分解する触媒物質で、通常の抗菌剤では繊維に残ってしまうたんぱく質そのものを吸着・分解する。
同加工はマスクやタオルで浸透してきたが、カジュアルウェアでは珍しいという。オーガニックコットンとポリエステルの混紡糸をベースにした生地は天じくや鹿の子、ニットサッカーなどを揃える。Tシャツ(7900円)やカーディガン(1万1000円)、ポロシャツ、(9900円)など10型を企画する。
新たなリゾートスタイルの提案として沖縄発ハワイアンシャツブランド「パイカジ」との協業を拡大する。18年春夏物からダブルネームの商品を販売し、好評だったことから、来春夏はアイテムを拡大する。パイカジが得意とする南国リゾートをモチーフとした草花やフルーツなどの総柄をプリントしたカットソートップを中心とする。ポロシャツは総柄で1万4000円、ワンポイント刺繍で9900円、Tシャツ8900円のほか、ジャケットとも合わせられる開襟シャツも提案する。百貨店のドレスシャツ売り場などからの要望も増えている。
