フランス発で急成長 ファインジュエリー「ジェミオ」が日本進出

2024/05/08 11:30 更新


地金種類や中石などフルカスタマイズが可能

 「ジェミオ」は11年に創業したフランスのファインジュエリーブランドだ。現在、フランスとベルギー、スイスに8店あり、業績は「年率平均30%増で伸長中」(創業者のポリーヌ・レニョー氏)という成長ぶり。日本にも今年進出し、ホテルオークラ東京のスイートルームで毎週土曜日に限定で開くショップ〝ラ・レジデンス〟を運営する。手応えを得て、年内に表参道に常設店を出す計画だ。

(中村維)

EC比率が50%

 一番の特徴はオーダー制で在庫を持たず、実店舗やEC上でフルカスタマイズが可能なことだ。デジタル活用にたけCRM(顧客管理)やウェブ接客に注力し、EC比率は現在50%となっている。

 コレクションはブライダルジュエリーとファインジュエリーを揃え、希少石も扱う。全てフランス国内で製造しオーダーから納品までフランス国内なら3週間ほど。日本でも3~4週間で届く。在庫レスでコスト削減できる分、価格を抑えた点も支持されている。 

ホテルオークラ東京で開く〝ラ・レジデンス〟

フランス語圏外で初

 日本はフランス語圏外では初めてで、今後は25年に北米進出を検討するほか、英国や韓国などにも店舗を広げたいとする。

来日した創業者ポリーヌ・レニョー氏

創業者のポリーヌ・レニョー氏

 婚約指輪を探しに宝飾店を訪れたことが起業のきっかけとなっています。温かい接客を受けられず、デジタル上の体験でも一昔前の印象を受けた私たちは、「これからのジュエリーブランドを作らなきゃ」と使命を感じ、新しいことを始めようと思いました。

 だからこそ、ジェミオではぬくもりを感じて頂ける様々な工夫をしています。例えばオーダーから納品までのプロセスを丁寧にお伝えしています。「あなたのためのストーンが届きました」「こういう工程に入りました」と。オーダー時にはどんなオケージョンでジュエリーを身に着けるかをうかがい、納品時に関連したメッセージも添えています。

 店頭での接客時には、どんな品を気に入っていたかや、カラーストーンの好みの色合いに至るまでメモし、オンライン上の行動履歴と共にオフィスで管理、CRMに生かしています。ブランディングでは、〝ピンクキャット〟のキャンペーンが成功しました。可愛らしいピンクのビジュアルの猫が、ブランドの親しみやすさを体現するメッセージの一つとなったのです。

 ファッション誌で製品ベースでの販促を行うだけでなく、ビジネス誌でいかに新しいビジネスモデルかを発信したことも認知向上に役立ちました。

 夢はジェミオをグローバルでもファインジュエリーのトップブランドにすることです。日本はその皮切りとなる重要な国。品質の良いものを好む日本の方に、ジェミオはフィットすると信じています。

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