10月8日は「足袋の日」 福助が社内で事前イベント

2017/10/05 11:00 更新


 福助は10月8日の「足袋の日」に向け、足袋マーケット活性化を狙ったイベントを4日に実施した。東京本社では42人、大阪では12人がきものを着て勤務。洋装でもパンプスやスニーカー、スポーツサンダルに足袋をコーディネートして仕事をする社員の姿が見られた。東京は和装した社員が明治神宮にお参りもした。東京は百貨店向けの展示会会期中にもあたり、展示会場にも和装の社員の姿があった。

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 こうした社内イベントは初開催。田坂寛社長も和装で出社し、「日本の深さ、良さを正しく知り、足袋の良さを再発見したいという思いと、足袋で創業した長い歴史ある福助の和のテイストにかける精神をしっかりと伝えたい」とイベント開催につながったと話す。来年以降は他の足袋メーカーや産地など、業界全体を巻き込んだイベントとして広げたい考えだ。

 田坂社長は、「足袋の市場は年々下降し、現在は十数億円規模」に縮小しているという。四国に足袋工場を持つ同社の足袋の売り上げはここ10年ほど横ばいだが、「毎年、若い技術者を採用し、技術の伝承はできている。残すだけではなく、派生品にもチャレンジし、工場を最大限活用したい」としている。

 足袋の日は日本足袋工業会が制定したもので、七五三や正月、成人式など和服を着ることが増えるシーズンの前の末広がりで縁起の良い日として10月8日となった。

着付けの希望者は予想を上回ったという東京本社


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