フリンジが品切れ状態!

2015/06/02 06:32 更新


 フリンジテープが品切れ状態だ。世界的なフリンジブームで今春夏から秋冬へと一気に需要が拡大、数カ月先まで納期が詰まっている状況だ。とくに従来の2倍以上の長いフリンジが人気で、品薄感に拍車がかかっている。

 リボン、テープなどを世界に輸出するサンファッション(大阪)では、昨年から急にフリンジ需要が高まり、品質の高い日本製フリンジへの欧米、中国からの引き合いが続いている。ブレードのカツミ産業や細幅トーションレースなどを展開するワダブテックスでは国内でもフリンジへの要望は急速に高まっているという。ほぼ10年ぶりのフリンジブームがきそうだ。欧米の有力ブランドがコレクションで使用した動きが波及している。

 今やフリンジを生産するメーカーは国内全体でも20社前後に減少している上、通常は5~6㌢くらいまでの長さが求められるが、今回は15㌢を超える長さのフリンジが人気で、生産に手間がかかることが品薄感に拍車をかけている。さらに秋冬ではウールのフリンジを求める声も増えており、さらに逼迫感がでている。サンファッションによればウールのフリンジを作るには縒りをかける必要があるが、縒りを専門にした業者は「日本に現在2社しかなくなった」。

 今発注しても夏以降にしか納期は間に合わない状況で、店頭状況を意識した発注では納期遅れをきたすことは必至だ。



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