フランス 都市封鎖を全土に拡大

2021/04/05 06:26 更新


 フランス政府は英国型変異コロナウイルスの急速な拡大を受け4月3日から4週間、パリ首都圏を含む19県に導入していた都市封鎖をフランス全土に拡大した。国内の地域間の移動は禁止、教育機関は休校となった。生活必需品以外の商業活動禁止は全土に適用され、経済・財務・復興省によると9万~15万店が閉鎖。連帯支援金は110億ユーロと試算する。

【関連記事】フランス 感染防止策を再強化 百貨店はセール半ばで休業

 企業の最高責任者の組合、フランス企業運動(MEDEF)の会ジェロフロワ・ルー・ド・ベズィウ会長は、「この都市封鎖は閉鎖を強いられた全てのセクターにとって恐ろしいものとなる」とツイートし、来月15日からの商業再開を強く望んだ。小売店はクリック&コレクトを推進している。また一時的に生活必需品に特化し、営業する店舗も出てきた。セレクトショップのメルシーは店舗併設のカフェを、リネンとキッチングッズのブティックに変え営業を再開。政府の生活必需品リストに記載された花や植物を導入し営業する雑貨店もでてきた。

メルシーは生活必需品に特化し営業を継続

(パリ=松井孝予通信員)

関連キーワード新型コロナウイルス情報



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事