仏ケリング CDP「気候変動リポート」で3年連続でAリストに選定

2020/01/23 06:25 更新


 【パリ=松井孝予通信員】環境影響を管理するための情報開示システムを運営するCDPが発表した「気候変動リポート2019」で、仏ケリンググループが3年連続でAリスト企業に選定された。アパレル分野では18年に続き、唯一のAリスト企業だった。

 ケリングはCDPの気候変動質問書で、特に温室効果ガス削減目標のスコアが高かった。同グループ傘下ブティックの排出量は15年から30%減少している。マリークレール・ダブーチーフ・サステイナビリティー・オフィサー兼国際機関渉外担当責任者は「気候変動対策の成果の高い一企業に選ばれたことを誇りに思い、25年の温室効果ガス50%削減を目指し努力を続けていく」とコメントした。

 CDPは企業に対し環境情報開示を推進するグローバルなNGO(非政府組織)。19年はスコアリング対象となった8000社超のうち約2%に当たる179社がAリストに認められた。日本は38社を数え、初の世界一となった。



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