紳士服メーカー、ファイブワン・ファクトリー(大阪府枚方市、森俊彦社長)は、レディスオーダースーツの提案を強化する。1月7日に、初めてのウィメンズオーダースーツ専門店「ファイブワン・フォー・ウィメンズ」を東京・南青山にオープンする。同店をショールームとして、提携店や商品の取扱店を募集していく。
南青山に開設する店は、オートクチュールブランドなどを手掛ける自遊自裁(東京)がパートナーとなって店舗運営する。ファイブワン・ファクトリーはこれまで一部の直営店でレディスを提案するほか、レディススーツのOEM(相手先ブランドによる生産)を10年以上してきた。新店でも、日本人女性の体形に合わせて独自に製作した型紙をベースにし、総毛芯仕立ての国産で手作業を生かして作るスーツを提案する。価格はシングルスーツで10万3400円(税込み)から。
週4日営業の予約制とし、女性オーナーが運営しやすいように、子育てと両立できる店舗運営も意識する。ショールームとして見学も可能で、製品卸を担当するファイブワン(東京)が新店オープン費用をパッケージとして用意し、2月から新しいパートナーを募集する。将来的にはウィメンズオーダースーツ専門店を国内10店程度に増やしたい考え。
ホワイトカラーの女性顧客を持つアパレル店舗による同社のウィメンズ商品の取り扱いも募る。スーツだけでなく、ジャケットやワンピース、コートなど多種多様なオーダー商品があるが、すべての商品ゲージ(サンプル)を置くスペースがない店舗には、サブスクリプション(定額課金)サービスも用意する。例えば1型を導入すれば、3~5月はスーツ、6~8月はジャケットやパンツという風にサンプルを選ぶことができる。このサービスはウィメンズのみで初めて実施する。