ファーベストの「光電子」 保温以外の需要も開拓

2017/07/27 04:25 更新


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 素材メーカーのファーベスト(東京)は、独自の保温素材「光電子」の研究結果を基に、さらなる需要開拓を進めている。これまでアパレル分野では冬物への採用がメインだったが、昨年実施した研究結果から疲労軽減や快眠を促す効果が見られたため、〝美と健康〟をテーマにした商品開発にも生かす。

 光電子はセラミックの微粒子(0・3ミクロン)を独自の技術で、繊維をはじめ様々な素材に均一に練り込んで使われている。アパレル用途で利用される機能は保温性だ。体が発する遠赤外線を光電子繊維製の生地が吸収、輻射(ふくしゃ)し、衣服内が体温程度に温まる。

 光電子の販売先の半分はアパレル向けで、アウトドア、スポーツ、インナーブランドが主要なユーザーだ。そのほか、サポーターなどの雑貨や寝具にも採用されている。同社が光電子の事業を始めて来年で30年となるが、ユーザーの販促効果も手伝って売り上げを落とすことなく伸ばし続けている。

 長谷享治社長は「まだ伸びしろがある」と考えている。これまでは保温という表現のわかりやすさから、秋冬の機能素材として認知されてきたが、「光電子は衣服内を体温域に保ち、体を冷やさない技術で、春夏の冷房対策にも適している」という。

 昨年に大阪府立大学名誉教授・医学博士の清水教永氏に依頼して実施した研究結果によると、「光電子製品の継続的な着用は、リラクゼーション、疲労回復、快適な睡眠の効果があると確認」した。同社は研究結果を受けて、運動後の回復や快眠を促すウェアや寝具、アクセサリー類の商品開発にも力を入れている。一方、光電子が体にどのように作用するのか研究を続け、検証結果を基に新たな訴求の方法も模索する。

「光電子」を使った「C3フィット」(ゴールドウイン)のTシャツ 


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