《ウクライナ危機》仏オートクチュール&モード連盟 難民支援を発表

2022/03/04 14:00 更新


 仏オートクチュール&モード連盟(FHCM)は、ウクライナからの避難民支援を発表した。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は3月3日、ロシアによるウクライナ侵攻で同国からの難民が100万人を超え、この状況が数週間続けば400万人に達するとの推測を出した。これを受けFHCMは、加盟メゾンが避難民救済に向けUNHCRへ寄附するとの声明を出した。「戦争はウクライナ国民を非人道的事態へと陥れている。全加盟メゾンに同国への支援を呼びかけることは当然のことだ」とラルフ・トレダノ会長は述べた。

 FHCM主催パリ・ファッションウィークは久々にフィジカルさを取り戻したのにもかかわらず、ウクライナ侵攻でコロナ禍よりも暗く重い空気に包まれている。「コシェ」「ボッター」「イザベル・マラン」ら多くのメゾンがショーの中で、イエロー&ブルーでウクライナ支援のメッセージを送っている。「バルマン」のオリヴィエ・ルスタン、「バレンシアガ」のデムナ・ヴァザリア、また「アクネストゥディオズ」「ナヌーシュカ」らウクライナ近隣国のメゾンはすでに国連機関へ寄付し迅速な支援活動をしている。LVMHモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトングループは赤十字国際委員会(ICRC)へ支援金として500万ユーロを託した。

(パリ=松井孝予通信員)



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