エフ・ディ・シィ・プロダクツ 国内2例目のRJC認証取得

2018/07/24 06:28 更新


 ジュエリーブランド「4℃」を運営する4℃ホールディングスグループのエフ・ディ・シィ・プロダクツは、国内では現在(6月19日時点)2社のみとなるRJC認証を取得した。

(中村維)

 RJC認証はダイヤモンド、金、プラチナを扱う宝飾企業を対象に、取引の透明性や環境・倫理面の取り組みを評価する国際的な非営利組織RJC(レスポンシブルジュエリーカウンシル=責任あるジュエリー協議会)による認証。現在、主要なインターナショナルジュエラーを中心に、サイトホルダーなど加工に携わる企業も含め1100社が認証を取得している。日本での取得企業は、ハスナに次ぎ2社目。

 同社ではこれまでも、「調和を重んじる共存共栄の精神のもと、社是である〝まっとうな経営〟を行うとともに、ダイヤモンド1粒ずつをチェックする検品体制をはじめ、厳しい品質管理を行ってきた」(4℃ホールディングス)。その取り組みを、「目に見える形でも世にPRして行きたい」として、認証取得を目指した。

 認証へのステップとしては、組織への加盟、文書でのヒアリングに加え、実地監査が入る。同社では、本社3日間、相模原の検品・物流センター1日、ショップ1日の5日間にわたり、様々な職制、雇用形態のスタッフ約20人へのインタビューが行われた。

 この過程でダイヤモンドなどの調達、加工に加え、製品を消費者へ渡し終えるまでの過程で不正がないか、職場環境への配慮がなされ、給与への正しい反映がなされているかなどがチェックされる。

 申請から認証を受けるまでの流れの中で、「継続してきた様々な取り組みについて、その背景や狙いを改めて言語化したことで、社内でも全員が共通認識を持つことができた」とする。

 なお、認証を継続するには、形骸化防止のため、3年に1度監査が入る。今後、同社ではブライダルでの接客などでも「認証取得についてや企業姿勢などを説明していく」としている。




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