織物の両端に見られる、フリンジのように房状になった耳(セルビッジ、selvedgeまたはselvage)のこと。フリンジの正体は、よこ糸。セルビッジデニムなどの生産に用いられる旧式のシャトル織機では、生地の両端がきれいに織り込まれるが、現在主流のレピア織機など無杼(むひ)織機(シャトルレス織機)は、よこ糸を織物の幅より少し長く切り放したままにする。房耳は一般的に、織り進める中で切り落とされ、フリンジ状のひもになる。通常は廃棄されるが、エコ意識が高まる昨今は、房耳を織物や編物、コード刺繍などに再利用する動きが増えている。
《FB用語解説》房耳 織物の両端に表れるフリンジ
2020/03/05 06:22 更新