つり編みは、明治の終わりから大正の初めにかけて欧州から日本に伝えられた丸編みの原点。糸が自重で下がっていくことで、糸に余分なテンションをかけず、リラックスした状態でゆっくりと丁寧に生地を編み上げる。糸そのものの柔らかな風合いがそのまま生かされた、ふっくらとした風合いの生地ができ上がる。洗濯を繰り返すうちにゴワゴワとした肌触りにならないことも大きな特徴。生産性の低さと高いコストのために、つり編み機は日本でも和歌山を中心としたごくわずかな工場にしか残っておらず、希少な生地となっている。
《FB用語解説》つり編み ソフトな風合いの希少生地
2018/12/19 06:22 更新