ミラノやパリで発表するバッグ・シューズブランドの25年春夏は、今まで以上にブランドのDNAを深掘りする動きが目立つ。アイコンバッグの素材にこだわり、手仕事の技をさらに磨く。派手さではなく、シンプルな表現で本質を追求する動きもある。他とは違うブランドの特性を際立たせることに力を注いでいる。
(青木規子、須田渉美)
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ヴァレクストラ
「継続してきた革新と洗練の集大成」となる25年春夏は、色柄の派手さではなく、素材を今まで以上に探求した。主役はソフトレザーのラインナップ。鉱物を使わないでなめす環境に優しいソフトカーフでアイコンバッグを作った。
クロコダイルの「ミラノバッグ」は、手でなめし細かいサンドペーパーをかけて柔らかい質感を実現している。ミラノで開催した展示会では、ブランドを代表する「イジィデ」を出さず、素材の新しさを際立たせた。岩石の中から出てきた結晶のように新作を展示した。
ジャンヴィト・ロッシ
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