刺繍・プリント加工のエミュ・ラクサイ(京都市、駒嵐美佐子社長)は5月7日、付け襟やジレを扱うDtoC(メーカー直販)ブランド「ラ・コルテ」の直営店を京都市内にオープンする。自社の技術を生かして開発したオリジナル商品のほか、刺繍ミシンも設置して、新規顧客の獲得を強める。
ラ・コルテは、上質な付け襟の自社ブランドとして14年に立ち上げ、百貨店の期間限定店やECサイトでの販売を重ね、ファンを広げてきた。アパレル市場の低迷が続くなか、ブランドを強化する一環で、直営店を発信の拠点とする。
店舗は本社に隣接する3階建ての古民家を買い取り、1階の約40平方メートルを売り場にした。3階にはショールームを設ける。売り場にはデザインにこだわったコード刺繍の付け襟や専用のノースリーブシャツ、メッシュやケミカルレースのジレ、加工したハンカチやバンダナ、カチューシャなど、常時100SKU(在庫最小管理単位)を揃える。フィルターポケットが付いた立体裁断のマスクも製作しており、顧客や地域向けに販売する。
また、売り場に工房を併設し、ガラスビーズの打てる最新の刺繍ミシンを導入して作業を公開する。6月には顧客が持ち込んだペットなどの写真をバッグやポーチに刺繍するオーダー販売も始める。