フランスのストールブランド「エピス」を輸入販売するエピスジャポン(東京、山手登茂子社長)は今年、青山の直営路面店、百貨店での期間限定店、卸販売を3本柱にブランド力向上を図る。
エピスは99年にデンマーク出身のデザイナー、ベス・ニールセンとヤン・マッケンハウアーがパリで設立した。北欧とパリの感性をミックスした色・柄のストールはインド製。織りや染め、刺繍などの職人技を駆使したプリント柄が特徴だ。中心価格は2万円前後。14年6月に日本法人エピスジャポンを設立し、同年12月に青山に旗艦店を開いた。卸販売に関してはパリの展示会を通して行っていたが、昨年から同社を通して国内でもオーダー可能にした。18~19年秋冬には、国内の合同展示会にも出展予定で、本格的に卸ビジネスを広げる。
また、ストールビジネスの経験の長い山手社長が昨年就任して以来、百貨店での期間限定店を積極的に開設している。17年春夏は2回、17~18年秋冬は4回、高島屋日本橋店、松屋銀座本店など有力店で1週間から2週間開設し、いずれも予算を達成した。エピスは現在、ストールだけでなく、バッグやウェア、ライセンス生産による傘やハンカチなどアイテムの幅を広げており、期間限定店はこれらのアイテムを一堂に集め、ブランドの多彩な魅力を伝える貴重な機会となっている。
青山の旗艦店も、情報発信の場として活用する。約68平方メートルの売り場は、セミナーなどにも活用できる広さがあり、これまでも雑誌媒体と組み、カラーリストなどを招いてイベントを実施してきた。今後も積極的に活用し、コト提案などを通して顧客とのコミュニケーションを図る。同ブランドは10年前後のストールブームの際に人気に火が付いたが、「トレンドが終わった後のケアができていなかった。一方で、ファンの方が非常に多くいらっしゃる。もう一度、しっかりとブランドを表現し、改めて認知度を高めたい」(山手社長)としている。