【パリ=松井孝予通信員】スポーツ用品メーカーの仏ルコックスポルティフが、財政上の問題に対応するため、パリ商事裁判所に法的再生手続きを申請し、その適用が受理された。同社の持ち株会社エアレジス(スイス・モントルー)が11月22日、明らかにした。
仏メディアによると、ルコックスポルティフの損失額は23年に2800万ユーロ、24年1~6月には1800万ユーロに達し、前年同期比で悪化している。同社はステファン・アシュプール氏を起用し、パリ五輪・パラリンピックのフランス選手団の競技ウェア公式サプライヤーとして注目を集めたが、パリ五輪委員会から290万ユーロの融資を受け、そのうち15万ユーロの返済が残っている。