ワールドグループのインターキューブ(東京、靏(かく)博幸社長)が運営する「ドレステリア」が復調している。10年ほど低迷していたが、新社長のもと、19年秋から改革に乗り出し、21年度の売上高はコロナ前の19年度に比べて20%ほど上回った。下期の営業損益も黒字化。4月スタートした今上期は東京・渋谷の旗艦店の出店もあり40%増収を見込む。マーケットで存在感があったころと今とでは雰囲気は異なるが、「市場に合わせてブランドはつくり変えていかないといけない」と靏社長は話す。
(永松浩介)
同ブランドは98年にデビュー。アパレルが手掛けるセレクトショップの走りとして存在感を示し、07年ごろに売り上げはピークに達した。しかし、ここ10年ほどは振るわず赤字傾向が続いていた。靏氏が19年4月にトップに就いたが、当時のインターキューブは後に事業終了する「オゾック」や「アクアガール」など赤字ブランドばかり。主力ブランドではドレステリアのみを残し、20年から本格的に事業改革に着手した。