カフェ×ストリートの先駆け　上海セレクトショップDOE、店数より哲学を重視

上海の新天地店。木調の小屋はカフェ用座席・棚什器で、階段を上れば売り場がある

　中国では若い世代のファッション感度上昇、所得向上を背景に、新進セレクトショップが増えている。オーナーは若く発信力があり、複数店運営、オリジナルブランドの販売、ライフスタイル提案などを行っている。上海発のDOE（ディーオーイー）は、コーヒーとストリートカルチャーのライフスタイルショップとして14年にスタート。スニーカーなど有力ブランドとの多彩な協業、カフェ・音楽・ストリート情報の溜まり場として、コア客から支持を得ている。コロナ下の22年にリゾート地に最新店を出店し、現在5店（1店はコーヒー店主体）になった。

テイスト・スタイル不変

　同店を立ち上げたのは、ストリート雑誌発起人だったウォン・ヒムさんと、スポーツ、シューズ、ラグジュアリーブランド販売・生産に携わってきたジュ・テリーさん。「最新ストリート情報と自分たちが好きな商品を集めた店」をコンセプトに、14年、静安寺に1号店を開設した。