ドゥクラッセが新宿に複合大型店 年間15億円目標

2018/06/22 06:27 更新


 通販のドゥクラッセ(林恵子社長)と子会社のフィットフィットは、22日にオープンする大型の新宿アルタ店で年間売上高約15億円を目指す。業態複合の「館」と位置づけ、「ドゥクラッセ」のレディスとメンズ、靴の「フィットフィット」でそれぞれ店長を配置する。総責任者を館長として大型店運営を軌道に乗せ、成長を加速する。

【関連記事】【データ】東京の街 中高年女性に愛される新宿

 現在、ドゥクラッセ業態の1店当たり売上高は約1億8000万円。新店は新宿駅前の好立地であり、売り場面積約550平方メートルの最大複合店として、平均売上高の約8倍を計画する。

 具体的には、ドゥクラッセは面積が約481平方メートルで、売上高はレディス9億5000万円、メンズ2億5000万円。フィットフィットは約69平方メートルで、2億5000万円の目標。客単価は現在同様の約7000円を見込む。

 既存複合店の大丸梅田店は年間でレディス6億円、フィットフィット3億円を売り上げるため、新宿駅の乗降客数を考えれば実現が可能としている。

 今春夏の販売が好調なのも追い風。ドゥクラッセの店舗販売は2月に苦戦したものの、3~5月で既存店が前年同期比10%増。透けないダブルフロントTシャツを刷新してヒットし、5月は既存店が15%伸びた。4月の新店でレディス・メンズを揃えるミーツ国分寺店が好調なのも手応えという。

 客単価も回復しつつある。昨年は販売価格を下げて客単価を落としたが、ここ最近は東南アジアの縫製工場との直接貿易比率を6割まで高め、アイテムごとにメーカーを絞り込んだ。海外物流も自社でコントロールし、削ったコストを商品原価に充て、品質を高めたことが実っている。価格帯は2900~6900円で、高額帯も増やしている。

 今後の出店について、林社長は「都心の主要な街に大型店を少しずつ増やしていきたい」と話す。

「ドゥクラッセ」と「フィットフィット」の複合大型店の新宿アルタ店


この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事