子供服EC「デビロック」を運営するグロウ(大阪市)は4月4日、実店舗1号店をKITTE大阪にオープンする。出店はかねてから検討していたが、コロナ下での立て直しが実ったことから決断した。大阪駅エリアで子供関連の商材が少ない商業施設への出店だが、本社が近くにある利点を生かして細かな修正を重ねていく。
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同社は08年設立。低価格のベーシックな子供服を販売するECとして急成長してきた。コロナ下では実店舗を持つ企業がECを強化した影響を受け、20年から売り上げがほぼ横ばいだったが、雑貨を強化して新客を獲得し、前期(24年8月期)の売上高は56億円(前の期比22%増)と再び成長軌道に乗せた。リアル市場に進出することで、さらなる成長を目指す。
KITTE大阪の3階に出店し、売り場面積は145平方メートル。ベーシックからトレンドまで、幅広いデザインの日常着を中心に、ベビーからキッズ、ジュニアサイズまで揃える。アプリを活用して、公式ECとのOMO(オンラインとオフラインの融合)も推進する。モデルやデザイナー体験など、本社と連動した体験型イベントも実施する計画だ。
上期(24年9月~25年2月)の売上高は、前年同期比20%増。前半は残暑が長引いて苦戦したが、11月から巻き返した。課題だった冬物衣料の開発に注力したことで、客単価を伸ばした。

ユニセックスの中わたジャケット(税込み3599円)は、市場よりも少し価格が上がるが、リバーシブル仕様や色使いで特徴を出した。女児向けの中わたのペプラムジャケットも好調だった。起毛トレーナーやシャギーパンツ、冬物のルームウェアも売れ、客単価を押し上げた。
