11月30日から5日間開催されたデザインフェア「デザイン・マイアミ」で、ラグジュアリーブランドが新作家具を発表した。
「ルイ・ヴィトン」は、旅をインスピレーションにさまざまなアーティストとの協業作品を発表してきた「オブジェ・ノマドコレクション」の新作を発表した。
オブジェ・ノマドコレクションでは、11組のデザイナーがブランドの「アートオブトラベル・旅の真髄(こころ)」を独自の視点で再解釈して、サボアフェール(匠の技)とデザインの出合いを表現した。吉岡徳仁が手掛けたのは、クワトロフォイル(四つ葉)をモチーフにした「ブロッサムスツール」。ブランドを代表するモノグラムの花びらを象徴している。メタルゴールドとレザー&ウッドの2タイプが揃う。
兄弟デザイナーデュオのフェルナンド&ウンベルト・カンパーナによる繭型の椅子「コクーン」は、ファーで仕上げたタイプが新作として登場した。デザイン・マイアミ内での展示の後は、現地にあるルイ・ヴィトンの店舗「ルイ・ヴィトン・マイアミ・デザイン・ディストリクト・ストア」で、オブジェ・ノマドコレクションにフィーチャーしたインスタレーションを行っている。
「フェンディ」は、ミラノを拠点にするデザイナー、クリスティーナ・チェレスティーノと協業した家具コレクション「ザ・ハッピールーム」を発表した。淡い色を組み合わせた女性らしいコレクションは、各国の直営店のVIPルームで再現できるように仕上げられている。
アイテムは、アールデコ調のドレッサーやローテーブル、丸みを帯びたフォルムのソファなど。それらの随所には、ブランドのアイコニックな要素がちりばめられている。ローテーブルの表面を彩る大理石のグラフィック模様は、本社社屋でもあるローマのイタリア文明宮の特徴的なアーチがモチーフになっている。