デサント 社長に伊藤忠の小関氏 石本社長は退任

2019/03/25 16:14 更新


伊藤忠の小関氏

 デサントは25日開催の取締役会で、石本雅敏社長が退任し、後任に6月開催の定時株主総会・取締役会で伊藤忠商事の小関秀一専務執行役員兼繊維カンパニープレジデントが社長に就任する人事を決めた。小関氏は31日付で伊藤忠商事理事への就任が決まっていた。

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 デサントの取締役には金勳道取締役が留任、デサントジャパンの小川典利大取締役がデサント取締役となり、伊藤忠からは土橋晃執行役員が就任する。

 社外取締役には佐山展生インテグラル代表取締役パートナーと高岡浩三ネスレ日本代表取締役社長兼CEOが入り、伊藤忠提案通り伊藤忠、デサント、社外取締役各2人の計6人の取締役となる。

 小関氏は東京外国語大学中国語学科卒で79年に伊藤忠商事へ入社。07年に繊維原料・テキスタイル部門長、10年には常務執行役員へ昇格するとともに、中国総代表代行兼上海伊藤忠商事総経理、11年には東アジア総代表となり、中国およびアジアでのビジネス経験を積んできた。

 15年4月に繊維カンパニープレジデント、6月に代表取締役にも就任した。16年4月から現職で、31日には理事に就く。63歳。

石本雅敏デサント社長のコメント

 このほど、筆頭株主との話し合いがまとまり、株主の皆様の共同利益を実現するための経営・運営に関わる協定書の締結、新たな経営体制について合意しました。この間、お客様、関係者の皆様にはご心配をお掛けし、申し訳ございませんでした。

 当社はこれからも創業の精神を体現し、いきいきと働く社員と共に「全ての人々に、スポーツを遊ぶ楽しさを」提供する経営をつないでいきます。そして自由な発想のもとで生まれる商品の企画力を競争力の源泉に、皆様に満足いただける物作りを続けて参ります。 



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