デサントは29日、伊藤忠商事と東洋紡と共同で保有している「マンシングウェア」の商標権について、伊藤忠、東洋紡の共有持ち分を譲り受け、デサントの一社保有とすることに3社で基本合意に至ったと発表した。商標権の譲渡日は11月30日の予定。
一社集約の目的は、重要な意思決定を一社単独で行うことが出来るようになるため、より機動的かつダイナミックなブランドビジネスの運営が可能となるとしている。より良い商品をより早く市場に投入することで、顧客満足度を高め、ブランド価値を向上させ、事業拡大を目指す。
デサントは1964年からライセンスビジネスとして同ブランドの取り扱いを開始し、84年には伊藤忠、東洋紡との3社共有で、日本およびアジアでの商標権を取得した。その後35年にわたり、東洋紡が製造、伊藤忠が貿易、デサントが商品企画・販売を担い、3社共同でブランドビジネスを展開してきた。昨年度に一社集約の検討を行い、いったん中断していたが、今年度に入って再検討し合意となった。