ダズリン10周年、仕掛け連打でOL狙う

2015/08/21 10:00 更新


 マークスタイラーのレディスブランド「ダズリン」が、今秋立ち上げ10周年を迎えるのを機に販促を強化している。記念商品を企画するとともに、イメージモデルとしてローラさんを起用。消費者向けイベントも開催する。また、対象年齢を拡げ、25~26歳までの取り込みを狙う。10周年を機に、ブランドロゴも変更する。

 同ブランドは以前はディレクター制だったが、15年1月からMDブランド型のもの作りに組織を変更した。今春夏は従来とは売り方を変え、セールの乱発を抑制、プロパー販売を強化。その結果、客数はやや落ちたものの、客単価は前年に比べ1000~2000円上がった。3~6月の都心主要店の既存店売り上げは前年比8%増となり、地方店を合わせた既存店売り上げは前年比2%増で推移した。

 秋冬も同様の売り方を継続する。また、10周年というタイミングを生かして様々な販促を仕掛けることで、改めてブランド認知を高めていく。その一つとして仕掛けるのが、記念商品やイベントだ。一粒ダイヤのネックレス付きツーピース(1万5000円)や、リアルレザーを使ったブルゾンなどを値ごろ感のある価格で打ち出す。

 イベントは、9月27日の東京ガールズコレクションに参加するとともに、10月に10周年記念パーティーを開く。

 これまでは、18~24歳前後のヤング層を中心対象にしてきた。新規客の取り込みで成長してきたが、その分ブランドを卒業していく客も多かった。今秋からは中心対象を26歳までに拡げるとともに、顧客としての囲い込みもめざす。年齢層を拡げるため、従来よりも5㌢ほど長い着丈のワンピースを企画。

 今まで弱かったパンツスタイルなども揃え、OL層にもアピールする。リアルファーを使ったコート(2万9000円)を企画するなど、比較的高額な商品も増やした。顧客作りのためには、店頭受注会などを開催し、10周年記念のパーティーも顧客サービスの場として活用する。

 ヤングに加えてOL層も取り込むために、新しいショップコンセプトを導入する。「これまでの店は可愛らしいイメージが強すぎて入りづらい」というOL層の声を受け、白い壁や木目の床でシンプルに仕上げた。3月にリニューアルした梅田エストの店舗などで既に導入している。雑誌では、『CanCam』『Sweet』にタイアップ広告を出稿する。

ダズリン



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事