【センケンコミュニティー】《アノ人の別の顔》クロスカンパニー 石川康晴社長

2014/04/08 15:54 更新


現代アートから創造力の刺激受ける

自宅に飾るお気に入りのライアン・ガンダー氏の作品と
自宅に飾るお気に入りのライアン・ガンダー氏の作品と

 昨年、本社のある岡山県でアートイベントを開くなど、文化活動にも積極的なクロスカンパニーの石川康晴社長は、実は現代アートのコレクターでもあります。4年前、米在住のアーティスト、河原温(カワラ・オン)の作品を購入したことがきっかけで、いろいろなアーティストの作品を収集するようになったそうです。

 作品を選ぶポイントは、「シンプルに好きか嫌いか」が一番。次に「社会的メッセージを感じられるか」を重視しており、お気に入りのアーティストにはフランスのピエール・ユイグ、南アフリカのウィリアム・ケントリッジなど、社会に対する鋭い視点を持った作家が並びます。

 創造力の強い現代アートは「経営者として作家から学ぶことが多い」といい、石川社長は現代アートから大きな刺激を受けているそうです。また、無名作家や作品予算の足りない作家に寄付することが文化振興となるため、「作家を応援することが楽しい」と話します。

 石川社長は、コレクションを多くの人に見てもらうことにも積極的です。19日から東京オペラシティで、石川コレクションを紹介する展覧会「幸福はぼくを見つけてくれるかな?」がスタート。同館の館長からのお誘いにより実現したもので「作品をより多くの人に見て、感じてもらえたら」。現在、コレクションは世界中で保管されており、仏パリのポンピドゥー・センター国立近代美術館や東京国立近代美術館などに一部作品を貸し出しています。

 夢は、「10年以内に故郷、岡山に「教育・研究」をテーマとした美術館とレジデンスを作ること」。地域文化の振興にも精力的に取り組まれていくようです。



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