フィットネスジムとフィットネスウェアブランドの「クロノス」を運営するワールドフィット(東京、高城大樹社長)が事業拡大に乗り出している。事業買収などでジムの運営数と利用者を増やし、クロノスの顧客も広げたい考えだ。第8期の、25年12月期に売上高100億円を目指す。
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同社はパーソナルジム「ビヨンド」の運営からスタートし、17年にクロノスを立ち上げた。主力商品はジムでの着用に適したスウェットアイテムやタンクトップなどで、中心価格は1万~1万5000円。ビッグシルエットのトップとタイトなボトムが鍛えた体に似合うと、筋トレ好きから人気がある。現在7店ある実店舗と自社ECで、毎月約1億円の売り上げがある。
2月にビーモンスター(東京)から、ボクシングフィットネスの「ビーモンスター」の国内事業と商標権を買収した。これにより、今年1月末時点での、傘下のジムの店舗数はビヨンド112店、ビーモンスター7店になった。年内にピラティスのジムも開設する。
ジム事業の拡大をクロノスの拡販にもつなげる。「ジムの数が増えるのは、ウェアを着て機能性を体験する場が増えることでもある」(高城社長)。各施設の多くのファンを持つインストラクターがクロノスを着用することで、ブランドの好感度を上げる狙いもある。
クロノスの店舗はフランチャイズも含めて20店まで増やし、台湾を皮切りに海外進出も進める。