日本の有力セレクトショップのバイヤーや百貨店のディレクターが選ぶ「今の時代を引っ張る最もクリエイティブなデザイナーランキング」は、新たな潮流を感じる結果となった。
レディスのインターナショナル部門では、クリーンなエレガンスを得意とするデザイナーが数多くベスト10入りした。セリーヌの元クリエイティブディレクター、フィービー・ファイロによる服が市場から消えて約1年、フィービーのクリーンでエレガントな服を好んで着てきた大人の女性は服を探し続けてきた。そのぽっかり空いたマーケットを埋める存在として、クリーンなエレガンスを作るデザイナーは「ポストフィービー」と呼ばれ、勢いづいている。
一方、ここ数年、強い支持を受けて上位をキープしてきた「バレンシアガ」のデムナ・ヴァザリアがメンズ、レディスともにランク外になった。
(青木規子、写真=ブランド提供)
「バレンシアガ」がランク外
バレンシアガのデムナ・ヴァザリアは、17年から丸2年間、レディスのインターナショナル部門で連続1位となり、19年1月のランキング結果でも2位を維持していた。圧倒的な勢いでモードを引っ張ってきた存在が、ランク外になったのにはいくつかの理由がありそうだ。
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