コックスの労働組合のコックスユニオンは28日、入社2年目の若手社員が企画から運営までを行う「2年次の会」を都内で開催した。16年4月に入社した20人のうち、14人が参加し、自店での働き方などについて議論した。夜の懇親会には吉竹英典社長など役員・本部長を招き、交流した。
同会は、90年代半ばに吉竹社長がブルーグラス(10年にコックスと合併)の労働組合委員長として発足した同名のイベントがルーツ。若いうちに企画・実行力を身に着けることや同期社員との絆を深め、成長につなげることが目的だ。日頃、顔を合わせる機会の少ない経営層との意見交換の場にもなっている。今年は昼と夜の2部制で、昼にグループディスカッション、夜に懇親会が行われた。
グループディスカッションでは「良い人間関係を構築するには」をテーマに、店長・販売員として全国の店舗で働く2年目社員が意見を交した。理想とする人間関係と現在働く店とのギャップについて議論し、その改善方法について話し合った。最後に「私の○○宣言」として、各社員が店舗に戻ってからどんな風に働くのかを発表した。
幹事としてグループディスカッションのテーマを決めるなど同会を取り仕切った「イッカ」湘南モールフィル店の村上由佳店長は、「6月に店長に昇格したばかりで最初は人間関係に悩んだ。同期社員にも今後同じ経験をする人たちが増えると思い、みんなで対策を考えたかった。各社員が自店の課題を言い合うことで日頃は気付かない発見もあり、有意義な時間を過ごせた」と述べた。
夜の部は飲食店に移動し、吉竹社長をはじめとした役員、本部長も参加。チーム対抗のゲームなどのレクリエーションで盛り上がった。
最後に吉竹社長は「この会はみなさん自身が企画・実行するが、その中で専門店の従業員としての力も試される。会を作り上げる側として、ゲスト(お客様)のことを思いながら、場所の選定をする『目利き力』、計画や段取りを組んでお迎えする『おもてなし力』などがそうだ。今回得たことを持ち帰り、明日からのさらなる発奮に期待する。一緒に頑張ろう」とあいさつした。