コンバース、高単価品が食い止めた

2015/03/10 06:05 更新


 コンバースフットウェアの15年3月期は、前年比で1ケタ台後半の増収となりそうだ。ここ数年2ケタ増収が続いたが、昨年6月以降勢いが鈍化。「コンバース」で定番のキャンバスオールスターの「ブーム的な売れ方」(福垣学社長)は収まったが、単価の高いシーズン商品が支持され、落ち込みをカバーした。

 販売足数は前年とほぼ同じだが「キャンバスオールスター」や「ワンスターライン」で日本製などを拡充したため平均単価が上がり、売り上げ増につながった。

 丈のトレンドはローカットに移行している。定番ラインは前期までハイカットの比率が高かったが、今期は逆転。コンバース自体がハイカットシューズのイメージが強いため、「ローカットがはやると消費者には他ブランドにも目が行き」分が悪い。そこで15~16年秋冬の展示会ではローカットを増加、ローカットのみのモデルも提案した。

 今後は付加価値の高い商品開発による単価アップと、「売るべきところで売るべきものを増やす」営業の精度向上に取り組む。商品では今年誕生80周年を迎える「ジャックパーセルライン」で記念限定品を導入。ローカットのシンプルなデザインのものを、オリジナルモデルで再現した。1万円。



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