8月の商業販売額 11カ月連続のマイナス

2020/10/01 06:25 更新


 経済産業省が発表した商業動態統計調査によると8月の商業販売額は、40兆8120億円(前年同月比12.4%減)で11カ月連続のマイナスとなった。

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 卸売業は28兆3930億円(16.6%減)で11カ月連続のマイナス、小売業は12兆4190億円(1.9%減)で6カ月連続のマイナスとなった。卸売業は全業種でマイナス。小売業も織物・衣服・身の回り品小売業が17.4%減と8月としては調査以来最大の減少幅になるなど厳しい状況が続いているが、飲食料品小売業が、内食需要でプラスとなったほか、無店舗小売業、医薬品・化粧品小売業、機械器具小売業がプラスとなった。

 百貨店・スーパーの販売額は、1兆6881億円(1.2%減)で6カ月連続のマイナスとなった。百貨店は、3602億円(21.3%減)で11カ月連続のマイナス、既存店ベースでは20.0%減だった。新型コロナウイルスの影響で入店客数の減少が続いたほか、インバウンド(訪日外国人)需要がなくなったことが引き続き厳しい結果を招いている。

 スーパーは1兆3279億円(5.6%増)で7カ月連続でプラス、既存店ベースでも3.7%増だった。引き続き内食需要の高まりで飲食料品が好調だったことで伸ばした。

 小売業販売の基調判断は、単月としてコロナ禍前の2月の水準ほどまで回復が見られたことから、「緩やかに持ち直している」に上方修正した。




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