トレーディングミュージアム・コムデギャルソン・ジャイルが増床 シルバーの空間にパンクマインドのある商品が充実

2023/11/22 14:00 更新


エントランス右にはパンクやヒップホップを意識した限定Tシャツが揃う

 トレーディングミュージアム・コムデギャルソン・ジャイルはこのほど、増床してリニューアルオープンした。新たなショップは、これまでの約1.5倍、260平方メートルの売り場となった。円筒型のとたんを使ったシルバーの什器で作る空間で、コムデギャルソンの店に共通する何かを探すような感覚の売り場になっている。

 09年にオープンした当初は、ビクトリア&アルバートミュージアムのキャビネットを什器に取り入れ、博物館の中で展示されているかのような空間を作った。重厚なキャビネットにはこの店のための特別な商品が置かれ、「コムデギャルソン」の過去のアーカイブを展示したコーナーもある店だった。今回のリニューアルでは、このキャビネットも全て撤収して過去のアーカイブを展示するコーナーもなくした。

コムデギャルソン・ガールはこの店に初登場。制服にフォーカスした品揃え

 リニューアルのコンセプトには、17年に六本木の東京ミッドタウンにオープンしたトレーディングミュージアムの店作りが関係している。17年はニューヨークのメトロポリタン美術館でのコムデギャルソンの展覧会が開かれ、その空間が東京ミッドタウンの店に生かされた。六本木の店が白い円筒形の什器で作る空間であるのに対して、原宿ジャイルの店はとたんのシルバーの円筒形の什器で作る空間となった。

シルバーの円筒形什器で作るメタリックな空間

 品揃えも六本木よりもとがった商品が多いという。シルバーを生かした空間とマッチするパンクマインドのある物が多く、同店限定の商品も多く入った。「ウルフズヘッド」の同店限定ベルトは、これまでよりも薄い革を使って首に巻いたりすることもできる新作。「チャールズ・ジェフリー・ラバーボーイ」は同店限定のTシャツやジャケットを作った。アートワークをシルクスクリーンでTシャツにプリントして、パンクファッションの起源となった「ジョンドーヴ&モリー・ホワイト」の新作Tシャツは、ショップの入り口を飾る。フランス生産の「コムデギャルソンシャツ」の00年代のアーカイブパッチワークシャツも多数復刻した。

これまでよりも薄い革を使った「ウルフズヘッド」の同店限定ベルト
「チャールズ・ジェフリー・ラバーボーイ」のスラッシュジャケット(左)など同店限定商品も充実

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