《PR》【対談】憧れと楽しさを両立するフィフスの“ハイビジュアルEC”とは?

2021/02/18 00:00 更新



 コードシェア(東京、江島晋一社長)の「フィフス」がEC専業で事業を拡大している。会員数は240万人を突破して、コロナ下でも増収増益を維持。商品画像やモデル着用画像へのこだわりと、インスタグラムマーケティングに注力している。これを支えているのが、ウェブテクノロジ(東京、小高輝真社長)の画像軽量化ソリューション「スマートJPEG」とトゥーワンラボ(東京、小林淳社長)のUGC(ユーザー生成コンテンツ)マーケティングサービス「インストリーム」だ。「フィフス」の実現したい顧客体験とそれをどうサポートしているのかを、3社に聞いた。

クオリティを上げ、容量は軽く。最適UI/UXを実現「スマートJPEG」

――立ち上げ時から画像のクオリティを重視してきた。

南出 「フィフス」は20代後半から30代前半の女性をメインターゲットにした自社ECです。豊富な画像や動画を掲載することで商品を買う前後でギャップが発生しないようにしています。毎月100~150型を掲載し、全型・全色の商品ごとにささげ商品画像と、モデル着用画像を撮影しています。ユーザーが求めているのはコーディネート提案なので、色ごとにモデルのコーディネートは変えています。ブランド立ち上げ当初から「ハイビジュアル」を重視しているため、すべての画像に妥協せず、丁寧にコーディネートを提案するのがポリシーです。全画像でレタッチするなど、細部までやりきれるのが当社の強み。1商品あたり30~50枚の画像を掲載するので、毎月3000枚から5000枚の画像はECに掲載していることになります。これだけの画像の数なので、EC全体のデータ量が大きくなり、サイトの表示速度も遅くなるのが普通です。1枚1枚画像を軽量化するのは、膨大なコストも時間もかかるのと同時に、やり方次第では画像の品質が下がってしまい現実的ではありません。そこで出会ったのが「スマートJPEG」です。今は商品画像からモデル着用画像まで、すべての掲載画像に「スマートJPEG」を活用しており、作業効率化とコスト削減につなげています。

コードシェア 南出憲吾取締役副社長

三上 実は、「スマートJPEG」と画質が重要になってくるアパレルECの親和性を確信できたのも「フィフス」での採用がきっかけでした。画像はこだわりたいけれども、実際にはレタッチするだけでも大変で、それに加えて軽量化する作業も行うとなると、手間が2倍かかってしまいますよね。レタッチの部分は職人技でもあるので専門の方に任せ、画質や色味を損なわずに軽量化するところで「スマートJPEG」をご利用いただくのが、アパレルECにとってはベストな選択肢だと思います。最近フィフスさんから新たにリクエストいただいたのが、白背景に白単色アイテムの画像クオリティ向上です。一般的な性質として色の変化の少ない画像を軽量化すると、素材感がぼやけてしまうという課題があります。「商品の雰囲気をもっとリアルに伝えたい」という要望にお応えすべく、サービスを改善しました。もともと画像のハイクオリティが必須条件となるゲーム業界で20年以上実績を積んできたので、こうした細やかな改善もできるのが当社の強みです。

ウェブテクノロジ 三上夏代セールス・コミュニケーション部リーダー

インスタ画像でECを活性化。イメージ膨らむ購買体験の提供「imstream-インストリーム」

――インスタグラムマーケティングに力を入れる理由は

南出 インスタグラムで活躍するインフルエンサーなど、身近な憧れとなる人が発信するコーディネートによって、顧客に「体型が似ているから参考になる」「こんなコーディネートの仕方があるんだ」という気づきと発見を提供するのが狙いです。「インストリーム」を導入したのは、「フィフス」の商品を着用したインフルエンサーがインスタグラムに投稿した画像から、自社ECに誘導できるだけでなく、自社ECでの商品詳細ページにその画像を掲載することができるからです。これにより、当社が撮影したモデル着用画像と、インフルエンサーの画像の両方を表示できるので、あらゆる角度でコーディネート提案が可能になります。導入効果はインスタグラムから自社ECへの流入が増え、CVRも高まっていますね。商品を発見してすぐに購入ページに飛べるのも顧客視点でとても大切。インフルエンサーが投稿した画像は残しておけるので、ロングテール商品や定番品を投入する場合に再活用できるのも助かっています。

小林 インフルエンサーの投稿画像はすべてサーバーに残しているので、そこはご安心いただけるポイントですね。「インストリーム」では、インフルエンサーが投稿した画像の①画像クリック数、②CV数、③画像からの売上金額といったデータを取得できます。現状はECに誘導したユーザーが回遊して別の商品を購入したり、再訪して購入した場合のCVRは取得できていませんが、取得する方法を検討中です。もともとインスタグラムはデータ計測が難しいので、CVだけなく、様々な種類のKPIを設定している企業が、インスタグラムマーケティングで成功していると思います。

トゥーワンラボ 小林淳代表取締役

南出 インスタグラムから自社サイトへの流入が増えると、検索エンジンからの流入も増えます。当社では細かいKPIを設定しすぎないことを意識しています。たとえば、広告費の大半をSNSに割いていますが、メディアごとのROASではなく、トータルでどれだけ成果があったのかを見ています。ユーザーはSNSやメディアを複合的に利用しているので、ROASは低くても、まずは可能性を追求することが大切だと思います。

「フィフス」のサイトコンテンツ

――今後の戦略は

南出 これまでは在庫の回転率を重視して、予約販売を強化する一方で、追加生産などには消極的でした。今後は商品バリエーションを拡充して在庫を一定確保して、販売機会ロスを防いでいきます。顧客への各種サービスを見直し、より買いやすく、より安心できるECサイトを磨き、リピーターを増やす戦略です。

三上 「フィフス」のハイビジュアルをひそかに支えるツールであり続けたいと考えています。ブランドや商品の世界観は壊すことなく、容量は軽く。今後、画像はどんどんサイズが大きくなっていくなかで、貢献度を高めていきたいですね。

南出 「インストリーム」は「スマートJPEG」と連携されているので、自社サイトと同様に高品質のまま軽量化した画像を掲載できます。自分たちのコンテンツがいくら高画像でも、外部から活用するコンテンツのクオリティが低ければ顧客体験としては低くなります。これからもユーザーにとって憧れのインフルエンサーコンテンツの拡充や、それらがサクサク見られるUI/UX設計を通して、ECをただ「便利」なものから「楽しい」ものへと発展させていきたいです。

小林 インスタグラムの場合は仕様がひっきりなしに変わるので、それにどうスピーディーに対応するのかが求められます。20年12月にインスタグラムとのAPI連携を開始したので、静止画だけではなく、動画の抽出にも力を入れていきたいと思います。この先、メディアやSNSの流行はあっても、インフルエンサーマーケティングの重要性は高まります。時代時代にあったインフルエンサープロモーションを活性化できるツールを提供し続けていきたいです。

「スマートJPEG」とは?


  • 高品質はそのままで画像のファイルサイズを削減
  • CDNやAWSのデータ転送量&コスト削減
  • サーバーインストールからクラウドまで豊富なラインナップ

 画像最適化ソフトウェアなどを企画・開発・販売しているウェブテクノロジが提供している画像軽量化サービス。画質を落とさずに、画像ファイルサイズを3分の1ほどに軽量化できる。画像ごとの軽量化の設定は不要で、画像の内容を自動的に判断して適切なサイズに変換できる。EC事業者の作業効率を高められるほか、軽量化した画像を使うとウェブサイト全体のデータ量が少なくなるため、データ転送量やストレージ量が減り、サーバーコストの削減にもつなげられる。

 大手セレクトショップのECなどでの採用が進んでおり、アパレルECに広がってきている。商品画像やコーディネート画像の品質を維持したまま、サイト訪問者のページ表示速度をアップできるため、画像コンテンツ中心に構成されているアパレルECとの親和性が高い。同社は主にゲーム業界向け画像の最適化ソフトウェアなどを販売しており、高品質なビジュアルが要求されるゲーム業界で20年以上実績を積んできた技術を活用して、アパレルECにも貢献する考えだ。


【スマートJPEG】https://smartjpeg.jp/


「imstream-インストリーム」とは?


  • インスタ投稿画像を抽出してコンテンツ化
  • 抽出画像に関連商品を紐付けCV向上
  • 画像経由の消費行動を解析するマーケティング機能

 トゥーワンラボが提供するUGCマーケティングサービスで、19年8月に1年間のテストマーケティングを経て本格リリースした。ファッションやコスメ分野での利用が広がっている。コロナ下のECシフトでインスタグラムマーケティングの相談が増えるなか、自社ECの増収につながるソリューションとしてニーズに応えている。「imstream」を活用しウェブサイトで第三者の投稿をコンテンツ化し、集客や販売強化をするマーケティングに加え、インフルエンサーのキャスティングを含めたSNSのコンサルティング業務も同時に行っているのが強み。

 指定したハッシュタグを含むインスタグラムの投稿を自動抽出し、集まった画像を管理画面から掲載許可すれば、自社のウェブサイトに表示できる。投稿画像には関連商品のリンク付けが可能で、ECサイトの商品詳細ページに誘導して、購入につなげることが可能になる。投稿者や商品を軸に画像ごとに分析・レポート作成ができ、だれのどういった内容の画像が効果的なのかが分かる。


【imstream-インストリーム】https://imstream.jp/

企画・制作/繊研新聞社 業務局



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