児童労働問題の解決の貢献を目指す市民社会組織ネットワーク「児童労働ネットワーク」は、国際労働機関(ILO)が発表した「児童労働の世界推計」の概要をまとめた。それによると、世界全体で、5~17歳の子供が1億5200万人、割合にして約10人に1人が労働していることがわかった。前回調査(12年)は、1億6800万人で約9人に1人だった。
産業別では、綿花栽培を含む農林水産業が1億750万人(全体の70.9%)だった。次いで、サービス業が2610万人(17.2%)、工業1800万人(11.9%)になった。
地域別では、アフリカが最も多く7211万人で、世界の児童労働者の47.6%を占めた。次いで、アジア太平洋が6207万人(全体の40.9%)だった。
■児童労働の世界推計 ILOが00年から4年おきに発表。今年初めて、ILOとウォーク・フリー財団が「現代的奴隷の世界推計」を発表した。