ウール生地が有名な尾州産地で〝レジェンド〟として知られる職人、足立聖さんの技術継承を目的とした「カナーレラボ」が立ち上がった。尾州の織物工場で生地企画から織布までを体験する〝短期合宿プログラム〟を来年、本格始動する。
カナーレラボは、尾州のテキスタイルメーカー、小塚毛織の小塚康弘社長、産地のキュレーションなどを手掛ける糸編の宮浦晋哉代表、クリエイティブディレクター兼カメラマンの市岡祐次郎さんが発足、共同運営する。構想期間は約一年。「60年以上のキャリアでデザイナーをはじめ様々な人や企業と一緒に物作りし、相手の期待に応える生地を織り続けてきた足立さんの感覚を技術として継承したい」(小塚社長)と考えた。
カナーレラボの企画にあたって、糸編が主宰する「産地の学校」の受講生が実際に工場でテキスタイルデザインから製織までを8カ月かけて体験した。その経験を基にカナーレラボを練っていった。
プログラムは年に1、2回の頻度で定期的に開く計画だ。初回は27年2月に実施し、参加者は4日間で織機構造や織物組織の基礎を学んだり、織機を操作したりする。詳細は今後、カナーレラボの公式インスタグラムで発表する。
「物作りの面白さを理解してもらえたら一番うれしい」と足立さんは話す。10月2~4日には都内で、カナーレラボのキックオフイベントとして、足立さんのアーカイブ生地の紹介と販売などをする展示会を催した。初日には足立さんと宮浦さんらがトークを交わした。

