【ロンドン=若月美奈通信員】英バーバリーの22年3月期決算(4月2日までの53週間の数字)は売上高が前年同期比21%増の28億2600万ポンド(1ポンド=約158円)、為替調整後の営業利益は32%増の5億2300万ポンド、同税引き前利益は34%増の4億9200万ポンドの増収増益となった。米国と中国が好調だったこと、正価販売比率がコロナ前の20年3月期と比較してアウターウェアで39ポイント、レザーグッズが28%ポイントそれぞれ増えたことが貢献した。
もっとも、第4四半期は中国の売り上げがゼロコロナ政策によるロックダウン(都市封鎖)で13%減となり、全社の既存店売上高は7%増と伸び悩んだ。現在も店舗の閉鎖やECの中断により小売りネットワークの4割が打撃を受けており、新年度の見通しも中国における新型コロナの影響と個人消費の回復状況に左右されるとしている。
一方、ロシアは全3店を閉鎖したが、売り上げは全体の1%に過ぎない。