バーバリーが余剰在庫の焼却処分を中止

2018/09/07 15:28 更新


 バーバリーは6日、余剰在庫の焼却処分を即日中止することを発表した。同社が昨年発表した複数年計画の目標に基づいており、余剰商品の根本原因の解決に取り組む新たな戦略となる。すでに販売不可能となった商品の再利用、修理、寄付、またはリサイクルを実施しており、今後も継続的にこの取り組みを拡大していく。

 同社は、今年5月に英慈善団体エレン・マッカーサー財団によるファッションのリサイクルプログラムのコアパートナーとなっている。また昨年は、サステイナブルなラグジュアリーグッズを展開する英エルヴィス&クレッセとパートナーシップを締結、これにより、今後5年のうち商品の製造過程で発生するレザーの切れ端120トンを新しい商品として作り変える取り組みを実施する。

 さらに同社は、今後商品にリアル・ファーを使用しないことを決定した。今月末に予定されている新チーフ・クリエイティブ・オフィサーのリカルド・ティッシによるバーバリーのデビュー・コレクションでは、リアル・ファーのアイテムを使用しない。また、既存のリアル・ファーを用いた商品は段階的に廃止する。

 「現代のラグジュアリーとは、社会的かつ環境的にも責任を持つことを意味します。これはバーバリーの核となる信念であり、長期的な成功へのカギでもあります。当社はこれまでバーバリーの商品に注いできたクリエイティビティーを、ブランドの全体へ浸透させることに全力で取り組んでまいります。」とマルコ・ゴベッティCEO(最高経営責任者)がコメントした。



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