尾州産地の総合展、「尾州マテリアル・エキシビション」(BME)24年春夏が開かれた。コロナ禍で3年続いた行動制限が無くなり、日常の生活が戻ってきた。尾州産地が得意とするお出かけ着、アウターウェアの需要が増加傾向にある。
その一番の特徴は明るい色目の打ち出し、意匠糸を使ったデザイン性の高い素材だ。加えて地球環境に配慮するエコ素材、リサイクルなどのサステイナブル(持続可能な)への対応は標準装備になってきた。
会場設営にエコ対応
BMEを東京・原宿に会場を移して3回目になる。この間、主催の一宮地場産業ファッションデザインセンター(FDC)は、設営や什器でもサステイナブルを追求してきた。今回の展示会では「前回使った展示用資材の再利用率は70~80%まで高まった」。捨てるものは汚れた床材や壁紙として貼った紙類くらい。「サステイナブルをテーマのひとつとして掲げてきた展示会として設営でもエコ性は発信できた」と語る。