仏のブラックフライデー “グリーン”と二極化

2019/11/29 06:25 更新


 【パリ=松井孝予通信員】13年に米国からフランスへ渡って来たブラックフライデー。今や仏商業界最大のイベントに成長した。ある調査によると、フランス人の70%が昨年のこの消費者イベントを利用した。パリの百貨店は軒並み全商品20%オフ。この日の購買金額の20%を顧客カードのアカウントに還元する店舗もある。

 ギャラリー・ラファイエット傘下百貨店BHV(ベーアッシュヴェー)ル・マレ店は、金曜日9時30分~11時にスーツケース、パスポート、ESTA持参で来店するよう告知。来店者は購買の有無にかかわらず抽選券としてのニューヨークへの搭乗券が渡される。これをスキャンして当選した5組は即空港へ向かい、ビジネスクラスのみの航空会社ラ・コンパニーでニューヨークへ。高級ホテルでの週末旅行がプレゼントされる。

 ブラックにストップをかけるグリーンフライデーの動きも芽生えてきた。エコロジーブランドらがパリ市の支援を受け、市内各所で衣類修理やDIYなどのアトリエや講演を開催し、責任ある消費を提案していく。

 ヒートかスローか、クリスマスの消費テンションが二極化してきた。

BHVのブラックフライデーNY旅行企画


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