神戸発のセレクトショップ「ビショップ」を運営するビショップ(神戸市、森威社長)は5月23日、韓国・ソウルのハンナムエリアに海外初となるビショップ・ハンナム・フラッグシップストアをオープンする。地上2階の路面店で、465平方メートルと、自社最大規模の店舗になる。
ビショップは、クラシックなアイテムやディテールを現代のファッションに落とし込んだモダンヘリテージなスタイルを提案し続けている。ソウルの新店も同店のコンセプト「エブリデイ・クラシック」を軸に、普遍的なデザインに、様々な木材の風合いや左官の手仕事によるテクスチャーを取り入れることで、新しさを盛り込む。
1階は主力ブランドの一つ「レイバー・アンド・ウエイト」などのライフスタイル雑貨、ポップアップイベントなどを中心に展開。2階は温かみのある静かな雰囲気で回遊できる空間で、洋服との出合いを楽しめることを重視する。韓国で人気のある「ダントン」をはじめ、「オーシバル」「ジムフレックス」、バッグの「ブレディー」などを中心にした品揃えを予定する。
同社は23年の創業30周年を節目に、新しいチャレンジに意欲的だ。今回の海外進出もその一つ。「10年以上にわたり、韓国市場の動向を観察してきた。当店のコンセプトを韓国でも深く共感してもらえると確信し、出店を決めた」(森社長)。
先行して24年には地元の神戸を盛り上げようと、メリケンパークで周年記念の野外イベント「ビショップ音楽祭」を初開催し、全国から約6000人が来場するにぎわいとなった。