美研繊維のデジタルプリント軌道に

2016/09/06 06:50 更新


裏まで浸透する高品質を訴求

 テキスタイルプリントの美研繊維(京都市)は、2年前に開始したデジタルプリント事業が軌道に乗りつつある。今春開発した高浸透プリントをてこに高い品質をアピールし、プリンターの増設も視野に入れる。

 同社のデジタルプリント事業は、伊ロブステリとセイコーエプソンが共同開発した捺染専用プリンター「モナリザ」の高速モデル「モナリザ・エヴォ」2台と前後処理設備など、合わせて約3億円を投じて14年に立ち上げた。

 1台はポリエステル向けの分散染料、もう1台は綿・セルロース向けの反応染料を搭載し、特にポリエステル向けの稼働率が100%近い状況で推移している。このため、1~2年先をめどにもう1台モナリザ・エヴォの増設を検討する。

 アパレルメーカー、デザイナーブランドなどとの取り組みが広がり、「当社のデジタルプリントがようやく市場に認知されてきた」(平腰秀裕社長)と見ている。

「モナリザ・エヴォ」2台が稼働。増設も視野に入れる
「モナリザ・エヴォ」2台が稼働。増設も視野に入れる
裏まで浸透する高品質プリントを開発
裏まで浸透する高品質プリントを開発

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