ECブランド「Bibiy.」が好調 百貨店の期間限定店で客層広がる

2024/08/21 06:30 更新


新作のボタンダウンシャツを紹介する小松ディレクター

 EC主軸のレディスブランド「Bibiy.」(ビビィ)が好調だ。若年層の客だけでなく、百貨店の期間限定店を通じて大人客やインバウンドもつかんでいる。24年9月期の売上高は前期比60%増を見込む。24~25年秋冬物から新作商品を増やし、海外にも期間限定店を出す。

(相神優波)

 ビビィはグルグル(大阪、増田楓真代表取締役)が運営している。19年にディレクターの小松友結子さんが立ち上げた。チュールやビジューを大胆にあしらった、ガーリーで甘すぎない服を提案するブランドだ。SNSやECで使うビジュアルの表現に力を入れており、ブランド公式のインスタグラムにはフォロワーが約16万人いる。

 主力のEC以外で、百貨店の期間限定店の実績が伸びている。23~24年秋冬は阪急うめだ本店で4800万円、24年春夏は伊勢丹新宿本店で4400万円を、1週間で売り上げた。平均購入単価は約8万円、セット率は2~3点と、複数買いする客が多い。

 当初は20代を中心とする若年層が多かったが、百貨店での売れ行きや雑誌への掲載の影響で、現在は10~60代まで広がった。百貨店の外商の顧客も増えているという。

 客層の広がりを受け、月に約20型出していた新作商品は、24~25年秋冬から2~3倍に増やす。フェミニンなアイテムだけでなく、メンズライクでカジュアルなアイテムも拡充する。バラのコサージュを付けたオーバーサイズなボタンダウンシャツやスラックス、フーディー、ジーンズなどを企画した。素材や品質の向上にも力を入れており、大人客に向けたカシミヤのセーターなどもある。

ビビィが24~25年秋冬で提案するプルオーバーとボリュームのあるスカートのスタイリング
カジュアルなボーダーのトップにもチュールのフリルを大胆にあしらっている

 インバウンドの購入も増えており、海外販路を拡大する。越境ECのほか、今後は海外でも期間限定店を出店する予定だ。

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