次に来るアジアンドリンクブームの本命候補!?――ミラディアー(名古屋市)が25年12月20日、名古屋・栄にオープンしたマレーシア発の中国茶ドリンクチェーン「ビューティー」(BEUTEA)1号店が人気だ。初日は雨の中、開店前から1時間待ちの行列ができるほどだった。日本の飲み物やカフェ文化はコーヒーが根強い。その中で、太田みさ紀ミラディアー社長は「ビューティーを中国茶の火付け役にしていきたい。3年後に日本で100店を目指す」と強い思いを語る。
(森田雄也)
旅先で受けた衝撃
出合いは24年の家族でのマレーシア旅行だった。子供のサマーキャンプで1カ月ほどジョホールバルに滞在。現地を散策する中で偶然飲んだのが、ビューティーのジャスミンミルクティーだった。ビューティーはマレーシアで約70店を展開するほか、シンガポール10店、オーストラリア1店を持つ人気中国茶チェーンだ。
これまで飲んだどれとも「味、香り、舌触りの全てが違う」。衝撃を受け、滞在中は毎日通い詰めた。
帰国後、ビューティー以外のジャスミン茶を飲んでもおいしいと思えなくなってしまっていた。だが日本未進出で買うことが出来ない。「それならば自分でお店を展開できないか」と考えた。
ホームページやSNSを通じて何回も「日本でお店をやりたいです」とメッセージを送るも反応はない。「いたずらに思われたのかも」と太田さん。それでも1カ月以上連絡し続け、「これでだめなら諦めよう」と携帯電話番号を添えて連絡したところ、熱意が通じ、初めて返信があった。
24年冬、初めてオンラインでミーティングを開いた。それから定期的にミーティングを続け、ついにビューティーを運営するビューティーホールディングスと日本でのビューティーの総代理店契約を交わした。元々東京での店舗展開を考えていたが、土地勘が無かったこともあり、生まれ育った愛知県での出店を決めた。

年間100万杯を突破
ビューティーは中国茶芸の抽出法をベースに、ウーロン茶やジャスミン茶などの高品質な茶葉を使用。フルーツや野菜、チーズなどと組み合わせた、見た目も華やかで新しい味わいが特徴のドリンクを提供している。
主力商品は中国茶とブドウ、氷をブレンドした上にチーズフォームをかけたジャスミングレープティー。24年5月1日から1年間で100万杯以上販売し、ASEAN(東南アジア諸国連合)レコードを記録している。

Mサイズで税込み848円から。公式ライン登録することで、会員価格で買える独自サービスも開始した。店内には多数のやかんを配置し、中国茶を想起させる雰囲気を意識した。

オープン日は雨の中、大行列ができるほどの人気だった。ヒアリングしたところ、8割以上がSNSで事前に認知しての来店だったという。

太田社長は「これから全国展開していきたい」と強調。さらに「ファッションが好きなので、協業の話があれば積極的に考えていきたい」と意気込む。
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全国清涼飲料連合会の統計によると、24年の茶系飲料の生産者販売金額は9280億3900万円(前年比8.5%増)で4年連続増加。コーヒー飲料等は9254億9200万円(0.9%減)と減少に転じるとともに、20年以降で初めて茶系飲料が上回った。
