ベントスデザインオフィス 圧着工場と共同で「縫わない洋服」

2021/01/04 06:26 更新


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 ODM(相手先ブランドによる設計)主力のベントスデザインオフィス(東京)は熱圧着による「縫わない洋服」のファッション分野での拡大を目指す。シームレスな製法を得意とする中国工場と組み、超軽量でストレスフリーなすっきりしたデザインの新アイテムを共同開発し、百貨店向けブランドとの取り組み増やす計画だ。

アイテムを拡充

 そもそも洋服作りには縫製の工程が欠かせないものではあるが、一部、下着やアウトドアウェアの分野で熱圧着・接着などの製法は先行していた。だが、縫製工場にとってはミシンよりも設備投資が高く、大きなロットが中心で、扱う素材に制限があったため、ファッション分野では浸透していないのが実情。

 2年前、中国広東省の熱圧着によるシームレス製法の工場と出合ったのをきっかけに、新たな縫わない洋服の共同開発に着手した。ジャージーのTシャツやポロシャツをはじめ、布帛のメンズシャツ、セットアップ、レディスのコートなどアイテムを拡充している。その中国工場は裁断と圧着を一貫生産するためコストメリットもあり、素材を選ばず小ロット対応が可能だったことが大きい。

シームレス製法によるメンズのセットアップ

すっきりと洗練

 20年春夏、クラウドファンディングサイトで「スマートフォンより軽いジャケット」としてシームレスによるストレッチ性に優れたポリエステル100%のメンズジャケット(168グラム、通常の約3分の1)を販売した。ステッチレスなのですっきりと洗練された見た目で、縫い代や見返し・ポケット布などがゴロつかないので、1枚の布を羽織ったような着心地が魅力。折り畳むと一般的なジャケットの半分以下になり、収納時にかさばらないなどの特徴もある。同様にレディスコートでも、ボタンホールや比翼の前立て、見返し、ネームの付け方などで新しい見え方を表現でき、付加価値を高められる。

 現在、春夏物のサラッとした素材でシームレス製法の強みを発揮しているが、次のステップとして、メンズ、レディスとも秋冬物の開発も進めている。「シームレス製法は工場における技術の標準化やクオリティーの維持、省力化にもつながり、未来の服作りにもつながる」(昼田泰平社長)強調する。

シームレス製法によるレディスコート

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