バロックの2ブランド、NYへ初出店

2016/07/28 12:00 更新


「マウジー」「エンフォルド」で

 バロックジャパンリミテッド(東京、村井博之社長)が今秋、米・ニューヨークに初出店する。単独路面店として、9月9日に「エンフォルド」ウェストビレッジ店、同10日に「マウジー」ソーホー店をオープンする。米国事業は、3年目までに売上高10億円を目指す。

 4月に新会社、バロックUSAリミテッド(村井取締役、深澤哲人CEO=最高経営責任者)を設立し、出店準備を進めてきた。ジーンズカジュアルが強みのマウジーは、海外では中国本土、香港に81店を出店しているほか、米国のセレクトショップへの卸販売も行ってきた。ソーホー店はオープンに合わせ、メイド・イン・ジャパンのデニム商品を和紙でラッピングし、桐箱入りで販売する。売り場面積は165平方㍍。

 ドメコン(ドメスティックコンテンポラリー)ブランドの先駆けとして12年にデビューしたエンフォルドは、欧州のセレクトショップとの取り引きもある。ウェストビレッジ店の売り場面積は約79平方㍍。

 両店の店舗デザイン設計は、世界のアップルストア旗艦店や「ユニクロ」上海旗艦店を手懸けたことでも有名なボーリン・シウィンスキー・ジャクソン社と協業した。

 バロックグループの6月末時点の店舗数は、国内356、海外(中国本土、香港)165。米国は情報収集の拠点としても活用し、グローバルSPA(製造小売業)に必要な物作りを強化する。

 村井社長は海外出店について、「我々は日本において、不景気の中でも成長してきた。世界経済の混乱から競争相手の参入が減る今こそ、海外進出のチャンスだと考えている」。まずは米国に拠点を作り、「次に欧州を目指す。そこで精力的に商売をするというよりも情報収集を行い、後に新興国で販売していきたい。我々が海外市場でマスを取ることは難しいが、世界中でニッチ層を獲得すれば、それだけでも数千億円の規模になるはずだ」としている。

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