播州産地 産地ならではのオリジナルブランドに広がり

2018/10/23 11:00 更新


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 先染め織物で知られる兵庫県西脇市を中心とした播州産地。テキスタイルを主力とする産元商社が手掛ける自社製品ブランドが広がりを見せている。

 テキスタイルデザイナー、梶原加奈子さんがクリエイティブディレクターを務める丸萬の「ポルス」は、15年から色彩感覚が豊かなストールやバッグを提案してきた。使用するテキスタイルは、ウールや化学繊維のフィラメントを使ったカットジャカードや二重織りなど「既存の播州織ではあまりない、より革新的な生地」だ。

 織り組織などから生まれる多彩な生地の表情が支持を集めており、今年から新たに衣料もスタート。レディス中心にブラウスやワンピース、ボトムなど約10型を揃えた。表が綿で裏がキュプラの素材や、一見リブに見えるジャカード織りなど、ベーシックでもひねりのあるデザインや素材使いが特徴だ。

 10月に東京・渋谷ヒカリエで開く合同展示会「プラグイン」にも出展し、春夏向けを中心に打ち出す。

「シェディングドリーム―脱皮」をテーマにうつろいを表現(丸萬「ポルス」)

 播のストールブランド「ファボリ」は、約80種類という多彩なデザインのバリエーションと、綿の100番単糸を使った柔らかな風合いや繊細な色使いが魅力だ。シャトル織機を活用したものや、先染め以外にもプリントなども揃える。4800~7000円。

 百貨店での期間限定店を中心に認知度を高めており、プラグインにも出展し、販路拡大を図る。海外展開にも積極的で、一部ヨーロッパやアメリカへの輸出も始まった。先日開かれたインターテキスタイル上海にも播として出展し、テキスタイルに加えファボリのストールも提案した。

製造工程もアピールし、国産ならではの安心感も(播「ファボリ」)

 産地の製品ブランドの先駆け的な存在でもある島田製織のレディスブランド「ハツトキ」は、上質な日常着をテーマにシャンブレーなど深みのある表情が出る素材を多用し、30~40代女性を中心にファンを増やしている。

 19年春夏向けでは、初めて草木染めにも取り組んだ。ラメの入ったポプリン地をラックダイやエンジュ、本藍で染め、春夏らしい爽やかな色合いのワンピースやブラウスに仕上げた。そのほか、ドビー織りで木漏れ日を表現したシャツワンピース(3万9000円)はボイル糸使いでシャリ感のあるドライな手触り。同じくドビー織りを使い、月の満ち欠け柄が印象的なタックワンピース(3万6000円)も披露した。

カットドビーによる繊細な柄も魅力(島田製織「ハツトキ」)

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